取引所のセキュリティは万全ですか?
取引に慣れてきた人・資産が増えてきた人は複数の取引所を口座開設しておく事をオススメしています。
ただし、次の点は必ず確認するようにしてください。
目次
仮想通貨の取引所を複数開設しておくべきメリット
以下のようなメリットがあります。
- 分散管理で取引所リスクを軽減
- 取扱い出来るコイン・トークンが増える
- 口座開設の審査は申込が早ければ早いほど速い
詳しくは「複数の仮想通貨取引所を口座開設しておくメリット5つ」で解説しています。
複数の取引所を開設する際に注意したいセキュリティ4点
そうは言っても、複数の仮想通貨取引所を口座開設する際に注意してもらいたい点があります。
注意点1:二段階認証を設定する
面倒でも二段階認証は必ず設定しましょう。
もちろん、二段階認証も絶対ではありません。技術の進歩は驚くほど早いのでいつの間にか古いセキュリティになっている可能性があります。
それでも、現状は二段階認証をしないのとするのでは格段に違いがあります。
やはり二段階認証は設定しておくべき設定です。
注意点2:2FA認証の端末のバックアップをとる
二段階認証の端末を失くした・故障した。そんな時は大変な機会損失になる可能性があります。
最悪の事態を回避するため、必ず二段階認証の復旧手段を用意しておきましょう。
詳しくは「2段階認証の端末を移行・失くした時に使える4つの手段」を参照してください。
注意点3:パスワード管理ソフトで難解な文字列を管理しよう
パスワードを毎回入力している人は居ませんか?
パスワードは出来れば
- 記憶できない程の長さにする
- 英数字記号を織り交ぜる
- 単語ではなく意味不明な文字列にする
パスワードが8文字以上でセキュリティ万全だったのは遥か昔の事です。
パスワードの文字列は最低でも15字、出来れば50字以上にしてください。
現在の技術の進歩からすればひと桁のパスワードなど有無の差異ほどしかありません。
しかし、そんなパスワードは覚えられるはずがありません。そして、それでOKです!
パスワード管理ソフトを使って安全に何回なパスワードを設定しましょう。
パスワード管理ソフトは「1Password」を推奨しています。
※しっかりしたパスワードであれば、定期的にパスワードを更新する必要はありません。
注意点4:全てのパスワードは使い回さない
FacebookやTwitter等のSNSと同じパスワードに設定している人は居ませんか?
そんな人は今すぐパスワードを変更してこの記事をシェアしてください。笑
トレンドマイクロ社の調査によれば、パスワードを使い回す人は8割を超えているそうです。(2017年10月現在)
ログインし易いからと言って、パスワードを固定にしたり、個人情報を入れるのは最悪です。
ハッカーのよくある手口として、セキュリティの弱いサイトから攻撃してきます。そこで漏れた個人情報を元に他のサイトへのログインを試します。すると不思議、強固なセキュリティを施したサイトでもすんなりとログイン出来てしまいます。
パスワードをランダムに作成するだけなら、こちらのサイトでも簡単に出来ます。
どんなに面倒でも、せめて都度異なるパスワードを設定してください。
注意点5:出金制限を大幅に超えて取引所に資金を置かない
海外の取引所では、その取引所以外へ円や通貨を送金したり出金したりするのに制限がある事があります。
登録直後は1日あたり数万円も引き出せないこともあります。
個人認証を進めることで数百万円単位で引き出しすることも出来るようになりますが、時間もかかってしまいます。
もしその取引所に悪い噂が流れた時などにすぐに逃げられるように、また資金移動において時間と手間をかけてしまわないように、1回で出金できる金額の資産を配分するようにしましょう。
取引所毎に出金制限額が異なっているので、よく確認するようにしてください。
それでもセキュリティは破られる
ここまでセキュリティについて述べましたが、大切な事なのでもう一度言います。
どれだけセキュリティを強固にしようとも、それでもセキュリティは破られます。
セキュリティの基本は破られる事を基本として、何重にも構える事です。
正直なところ、デジタル情報のセキュリティにはキリがありません。
IT業界において、絶対のセキュリティはありません。
パスワードを破られても、二段階認証があるようにする。
二段階認証を突破されても、メールで確認がとれるようにする。
取引所にある個人情報を盗まれても、他の取引所にログイン出来ないようにする。
一つの取引所からは全資産を引き出されないようにする。
これは仮想通貨に限った事ではありません。
想像以上の事が起きた場合に、どう対処できるか、どこまで対処できるかを考えておく事は非常に重要です。
逆に最初に抑えるべき確認さえ行ってしまえば、後はいかに資産を増やすかという本業に専念することができます。